最近のプロ野球では、構えの段階で左肘を上げてミットを少し横に寝かせることで、可動範囲を広げ、低いボールも下から捕ることができるメリットを活かしたキャッチングを行うキャッチャーが多くなりました。
今回は、このプロ野球で2019年にパ・リーグMVPに輝いた森 友哉選手と、キャッチングに定評がある戸柱 恭孝の2選手のキャッチングについてご紹介します。
森 友哉選手
森 友哉選手は、大阪桐蔭高校で甲子園での春夏連覇を果たし、2013年のドラフト会議一巡目で埼玉西武ライオンズに入団した豪快なフルスイングが持ち味の選手です。
2019年はプロ6年目にあたる24歳で打率.329、23本塁打、105打点をマークし首位打者のタイトルを獲得。
また、捕手としてもハードなポジションをこなしながら、攻守への貢献度が評価され、パ・リーグMVPにも輝きました。
キャッチング
森選手の長打力に象徴されるように、ボールの勢いに負けないよう腕力が際立つキャッチングです。
ボールの勢いに負けてミットが流れると、ボールと判定されてしまうこともあるので、これは大きな利点です。
変化球のキャッチングです。
ボールの軌道の終点にミットを出して、キャッチングをしています。
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戸柱 恭孝選手
戸柱選手は堅実な守備が持ち味で、その中でも捕球・バウンド処理能力に優れるキャッチャーです。
特に2016年には、その守備力を買われルーキーながら大半の試合でマスクを任され124試合に出場。
バッティングでも打率.226・2本塁打・23打点と、捕手としてはまずまずの成績を残し、ベイスターズ史上初のクライマックスシリーズ出場に貢献しました。
キャッチング
外角低めのボールを、ミットだけでなく体全体でフレーミングを行う、手本にしたいキャッチングです。
戸柱選手のフレーミング技術は入団当初から定評があり、既に名だたるベテラン捕手に劣らぬという声があることを象徴しています。