甲斐 拓也選手のキャッチングとスローイング

甲斐 拓也選手のキャッチングとスローイング

甲斐選手は、甲子園出場の経験はないものの高校時代通算40本の本塁打を打ち、強打強肩の捕手として2010年のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから育成6位の指名を受け、入団し、今や押しも押されぬソフトバンクの正捕手です。

そして、迎える2020年野村克也氏が南海ホークス時代に1977年まで22年間背負っていた背番号19を継承し、球界を代表する捕手に成長しました。

今回は、甲斐 拓也選手のキャッチングとスローイングについてご紹介します。

甲斐 拓也選手の特徴と強み

甲斐キャノンと言われるその強肩ぶりが甲斐選手の特徴です。

甲斐選手のスローイングは、捕球をしてから2塁に到達するまでの送球時間1.7秒は、プロ野球界全体の中でも最速の部類に入ります。

また、達川光男氏が「試合開始前、必ず素手でホームベースをきれいにしている。こんな選手は初めて見た。俺はそれを見た時、感動した」と技術面だけでなく、キャンプ中やシーズンに入ってからも休日返上が常で、野球に対しての姿勢も評価されている選手です。

甲斐拓也選手のスローイング

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甲斐 拓也選手のキャッチング

甲斐選手のキャッチングは、ボールを掴んで取りに行くというイメージではなく、ボールの勢いでミットのポケットを弾くイメージでキャッチングしているそうです。

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甲斐 拓也選手のスローイング

甲斐キャノンの異名の通り、2018年には⽇本シリーズ初の6連続盗塁阻⽌を達成し、このシリーズのMVPを獲得しています。

また、同年のシーズンで、甲斐選⼿の抜群の盗塁阻⽌率はレギュラーシーズンからでも両リーグトップダントツ1位の.447も記録しています。

甲斐 拓也選手の二塁へのスローイング

甲斐選手のスローイングでは、手首から先の、特に中指と人差指でいかに強くボールを押し込み、その上で狙ったところへいかに正確にボールを投げられるかを意識して投げているそうです。

この意識で、捕球したときのモーションが上⼿い・ 送球までのスピードが早い・投げるボールのコントロールが良いの3つが合わさることで、このスローイングを実現しています。

甲斐選手のスローイングは、ミットの位置を固定したまま、捕球する前に左足を一歩前に踏み出し、捕球と同時にステップを踏んでスローイングに移ります。

肩の強さだけでなく、このフットワークを使ったスローイングで、コンパクトな送球と正確なコントロールを生むことにつながっています。

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甲斐 拓也選手のキャッチャーミット

甲斐選手は、プロ野球のキャッチャーのおよそ50%のシェアを持つハタケヤマのキャッチャーミットを使用しています。

甲斐選手のキャッチャーミットは、甲斐選手の最大の武器であるスローイングを生かす構造で、ポケット部分がとても浅く、そして一回り小さく作られています。

甲斐選手のハタケヤマのキャッチャーミット
写真:野球動画 より

その為、少しでもキャッチングのタイミングがずれると、ミットからボールが溢れ出てしまいますが、その分ボールの握りかえが容易で、キャッチングからスローイングへの移行がとてもスムーズに出来る為です。

このキャッチャーミットで最大の武器である肩を生かす為、難しいキャッチングを繰り返し練習し、精度の向上に努めています。

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