プロ野球でも草野球でも変わらず野球に怪我はつき物で、予防することが最も大事なことですが、万一怪我が発生した場合には予め対応方法を学んでおき、発生した場合でも適切な対処を行うことが重要になります。
今回は、草野球で怪我の種類と発生した場合の対処方法についてご紹介します。
熱中症
怪我の分類にはなりませんが、熱中症は真夏のニュースで報道されるように、最悪の場合、死亡に至る事もある恐ろしい疾患なので、適切な判断と対処が必要です。
熱中症対策として最も重要なことは、予防としてこまめに水分や休息を取らせるということで、猛暑の日は、水筒のスポーツドリンクや持参の飲料はすぐになくなります。
チームの練習や試合ではメンバーの様子を見ながら、適当なタイミングで休憩と水分補給の時間をとるようにしましょう。
特に、熱中症の症状としては汗が出なくなる・体温の急上昇を起こす・意識を失うこことが多く、チームのメンバーにこのような症状が出てきた場合、できるだけ迅速に涼しい場所へ移動させ、練習着のボタンやベルトを外し、首・脇の下・足の付け根のアイシングをします。
この時、まだ意識がない状態であれば、無理やり水を飲ませては危険で、意識が回復したらスポーツドリンクや水などを少しずつ飲ませます。
しばらくしても意識が回復せず、体温が異常に高い場合にはすぐに救急車を呼びましょう。
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擦り傷の出血
擦り傷を消毒する場合、傷口は水で洗い流すことにとどめ、間違っても擦ったりしてはいけません。
石や砂の異物が傷口に入りこんでいた場合、大きいものならそのまま取り除き、小さいものは新たな出血に注意して取り除きます。
取り除いた後は、チーム備え付けの薬箱から液体状の消毒薬を探し、ガーゼに含ませて患部に当て、包帯を巻きます。
この時、傷口に軟膏を塗ることは、傷がふさがらなくなるのでしないようにし、ちり紙や脱脂綿をそのまま当てるのも、衛生上良くありません。
止血するには、患部に消毒ガーゼを強く当て、心臓よりも高くもち上げることが基本になります。
それでも傷口からの出血が止まらない場合は、傷口より心臓に近い、脈が計れる部分をしばらく押さえ、血が止まったことを確認できたら、包帯を多少きつめに巻きます。
この時、手足の先の部分が冷たくなったり、色が白くなってきた時は“巻き方が強すぎる”ということなので、包帯をやや弱めに巻きなおしてください。
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脳震盪
複数の野手が声かけを怠ったばかりに正面衝突したり、打者がデッドボールを頭に受けたりして、一時的に気を失うのが脳震盪です。
1分以内に意識が戻ればそこまでの心配はありませんが、万が一それ以上経っても意識が戻らない場合や、意識が朦朧としている場合には、救急車を呼びましょう。
また、1分以内に意識が戻っても頭痛や吐き気などの症状がみられる場合は、必ず病院に行き、医者に診てもらいましょう。
脳震盪の処置は、まず倒れた場所から絶対に動かさず仰向けに寝かせ、アイシングで頭部を冷やします。
もし、嘔吐が見られる場合には、体を横にして嘔吐した物が喉に詰まらない様にし、意識を調べるために、声をかけながら手足をつねります。
ここで注意すべきことは、決して体をゆすらないということです。
そして、意識が戻っても30分以上はそのまま横にした状態で休ませるようにし、その後は病院に行かせるようして、自力で病院にいくことが難しい場合は救急車を呼びましょう。
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打撲や突き指
打撲や突き指は練習中にこれらの疑いが生じた場合は、まず近所の整形外科に行かせましょう。