野球のポジションの中で、重要な役割を持っているのポジションがキャッチャーです。
キャッチャーがピッチャーの投げるボールを捕らなければ試合になりません。
実際、キャッチャーがピッチャーのボールを捕れずに進塁を許し、そのままホームインを許してしまうこともあり、キャッチャーに基本的な構え⽅ができてなければ、ピッチャーが気持ちよくボールを投げられず、ワンバウンドの処理が上⼿くできず簡単に盗塁をされてしまい、結果チームからの信頼を得ることができません。
これらは直接敗戦につながることになります。
今回は、このキャッチャーの基本的な姿勢や構え⽅についてご紹介します。
捕球する位置
極力ピッチャー寄りに出て構える方が、悪球への対処もでき、バントの処理や走者への送球に有利になります。
さらにピッチャー寄りに前に出て構えることのもう一つの利点は、ファウルチップを捕球するチャンスが増えますので、非常に有利になります。
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姿勢の意識
姿勢は、捕手が投手にサインで要求したボールによって異なりますが、どのような球種でも常に自然で楽な姿勢をとることが大切です。
これは、直ちに捕球姿勢に入れる以上に重要なのは、ワンバウンドなどのボールに素早く対応できることです。
ピッチャーへのサインを出し終えたら、すぐ捕球の姿勢をとります。
構えた姿勢を高くして(お尻をヒザの高さに、ももを地面と平行に保つ)、腰を折って前屈みの姿勢になります。
ピッチャーが投げやすいように⼤きく構えることは非常に⼤切ですが、⼤きく構えることだけに意識が集中してしまうと、次の動作へスムーズに移りにくくなります。
あくまでも、キャッチャーのメインの仕事はピッチャーのボールを捕ることですが、ワンバウンドやフライ、バント処理なども非常に大切です。
その為、これらのプレーを常に意識しながら、それよりは多少優先順位は最上にせず、できる限り⼤きく構えるようにしましょう。
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下半身の姿勢
⾜の位置のポイントは、的としてピッチャーにできるだけ⼤きく⾒せることと次のプレーに移りやすいことの2つです。
その上で、体重の60%程度を前にかけ、かかとは軽く地面に触れる程度にします。
両足は肩幅か多少広めに、右足を左足より10センチ前後後ろに引きます。
その際、両足と、両ヒザは若干外側に向けるようにしましょう。
その際、必要以上に低く屈みすぎると、動きが鈍くなるので注意します。
同時に、低すぎる姿勢で投手を見上げるような姿勢だと、両腕と頭の動きが制限され、首に負担がかかるので、頭を上げ、視線を水平に保ちましょう。
ここでも低い姿勢が大きな構えではなくなる可能性があるので、自然な姿勢で構えるようにしましょう。
ランナーがいる場合の注意点
ランナーがいる場合でも基本的な構えは変わりませんが、注意点が2つあります。
左膝はつかない⽅が良い
ランナーが盗塁する可能性があ利、キャッチャーからの牽制も必要な場⾯で、左膝をついてると捕球後の送球動作が遅くなる為です。
ですが、低めにボールを要求したい場合や、盗塁する気配がゼロの場合は、左ヒザをついても問題はありません。
ピッチャーへの返球は立って返球
ランナーがいる場合、デェレイドスチールなどで進塁の可能性があるので、座っての返球では対応が遅れるので、ランナーがいるときには⽴って返球をしましょう。
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上半身の姿勢
両ヒジを折って前に出し、ミットをはめた前腕は身体に対し45度の角度を保ちます。
そして、両腕は力まずに柔らかく構えるようにします。
その際、ミットを前に突き出した状態だと、左膝で左肘の動きを止めてしまう危険があるので、両肘は両膝の外側に置くようにします。
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キャッチャーミットの構え
ミットの指が上を向くように構え、手のひらも柔らかく保って、約45度の上向きの角度を持たせるようにミットを構えます。
利き腕はファールチップで怪我をしないよう、親指を中にして軽く握ります。
固く握りしめた時に比べて、柔らかいこぶしは、ボールに当たった時、ある程度のクッションの役割を果たします。
ランナーがいない場合は、右手は背中のほうに回したり、ヒザの外側に置き、ランナーがいる場合は、親指を中にして力を抜いたこぶしを、ミットの網の部分のすぐ後ろに置き、ボールがミットに入るや否や、素早くボールを握って送球できるようにします。
そしてピッチャーには、できるだけよい標的に慣れるよう、ミットの芯の部分を見せるようにミットを構えます。
手首を45度の上向きに構えれば、投手からミットのポケットは見にくいかもしれませんが、ミットを身体の中心に構えれば、投手は体という標的の中に、さらにミットという標的を見れる形になります。
また、標的になるミットを構えたら、ボールがピッチャーの手を離れるまで、その標的を静止することも忘れず行いましょう。