投手が有利なカウントは4通りあります。
これらのカウントでは、投手が自信のあるボールを思い切って投げ込むことができるシチュエーションです。
今回はこの投手が有利なカウントでの配球についてご紹介します。
0-1 ノーボール・ワンストライクの配球
バッテリー側:2球目を厳しく突ける
ストライクを先行して攻めていきたいところです。
0-1とストライクをとれば、その後の攻め方が非常に楽になってきます。
たとえ、次の球がボールになったとしても1-1となり、ボールカウントは五分五分になるだけです。
その為、0-1からの2球目は、厳しいコースを思い切って突くことができ、ストライクゾーンギリギリのコースを攻めましょう。
打者側:追い込まれるのが怖い
打者は0-1からの2球目は積極的に打っていく気持ちになります。
仮にもう1球ストライクをとられると、0-2になり、三振の危険性があります。
その為、ストライクゾーンを広げ、多少のボール気味の球にも手を出してきます。また、ある程度変化球にも対応できる状態で待っているのも特徴です。
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0-2 ノーボール·ツーストライクの配球
投手圧倒的有利の状況ですが、決してあせらずに配球することが大事なボールカウントです。
バッテリー側:いつでも勝負にいける
0-2は圧倒的に投手有利のカウントです。
まったくタイミングが合っていないと思えば、3球勝負をしてもいい状況です。
また、打者は打ち気にはやっているので、ボール球でも振ってくる可能性が高く、仮に見逃されてボールになり1-2になっても、依然、投手有利に変わりはありません。
このカウントでは、決め球のボールを投げて三振を狙うか、多少のボール球を投げて打者に手を出させましょう。
打者側:ストライクゾーンを広げる
0-2と追い込まれた時に打者が考えるのは、「三振したくない」ということを考えます。
その為、ストライクゾーンをかなり広めに取り、多少のボール球でも確実にバットに当てる気持ちを持って打席に立っています。
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1-2 ワンボール·ツーストライクの配球
1-2はまだまだ投手有利のカウントで、最も勝負しやすいボールカウントです。
バッテリー側:一番勝負しやすい
0-2はまだ投手有利のボールカウントです。
その為、自信があるボールを投げ込めばいいカウントです。
仮にボールになってもまだ2-2(ツーボール·ツーストライク)。投手が最も嫌な四球までは、あと2球もボール球を投げることができます。
打者側:迷いが生じている
打者からすれば、2ストライクに追い込まれた状況に変わりはありません。
四球まではあと3球ボールを投げさせないといけない為、0-2同様ストライクゾーンを広げてどんな球にも対応できるようにしています。
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2-2 ツーボール·ツーストライクの配球
ボールが投げられるので厳しいコースへ投げる。
バッテリー側:厳しいコースが使える
四球まではもう1球ボール球を投げられますが、とはいえ、安易に甘いコースに投げると打たれる確率が高く、「ボールになってもいい」くらいの気持ちで、外角低めや内角低めの厳しいコースで勝負します。
打者側:迷いが生じる
ボールが2球あるので、「あと2球で四球も…」という気持ちが生まれつつある状況です。
加えて追い込まれているのでストライクゾーンを広げており、打つのか、待つのか、迷いが大きく生まれているボールカウントになります。