古田敦也は、持ち前の強肩に加え、送球前の動作や、捕球してから即座に送球動作へと移る技術、正確で素早く力強いスローイング等を徹底的に磨き、通算の盗塁阻止率でも.462という日本記録を持っています。
今回は、古田敦也の盗塁阻止の方法とスローイングについてご紹介します。
古田敦也の盗塁阻止率
古田敦也の高い捕球・送球能力の理由として、下半身の柔軟さをあげられることが多くあります。
矢野燿大は、古田敦也のキャッチングを、手で捕っているというよりも下半身で捕られているように見えるとも述べています。
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古田 敦也のスローイング
単に地肩が強ければ盗塁を阻止できるほど、プロの世界は甘くない。送球の前から既にランナーとの戦いは始まっているのだ。
古田 敦也の送球前の動作
捕ったボールを右手に持ち替えて投げる一連の動作をワンモーションで処理することを意識として重要にしています。
それまでは、ミットにボールを当て右手に落として投げるということがセオリーでしたが、ミットごと一緒に持ってきて投げるフォームに入ることで、送球前の動作を短縮することができ、前の肩も入りやすくする為ちょうど両手で円を描くイメージの動作で送球を行います。
古田 敦也の捕球
捕球に関してもわざわざミットに当てるようにして捕る必要はなく、いつもと同じ位置か、少し中のネットの部分に入れる程度の感覚で捕球し、走者のスタートが見えたら、前に体重移動をします。
そして、ステップのポイントは、左膝と右足の動きで、球を捕る寸前に左膝が内側に入り、捕球と同時に右足を少しだけ前に出して、投げます。
普通は左膝を内側に入れて捕ろうとすると、右足を後ろに引いてしまう捕手が多くなりますが、そうすることで下半身の力が逃げてしまい、手だけのスローイングになって弱い球になったり、正確な送球ができなくなります。
古田 敦也の送球
送球に関しては、正確に・素早く・強くの3点を心がけ、どんなに肩の強い人がいくら速いボールを投げたからと言っても、二塁ベースのはるか上だったら捕球からタッチするまでに時間がかかってしまいます。
ノーバウンドだろうが、ワンバウンドだろうが、二塁までの時間は大して変わらず、ベースの上の30cmぐらいの位置にボールがいけば何とかなるのだと思うようにし、何よりも送球したボールの位置の正確さを優先することが、スローイングのコツになります。
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古田 敦也のボールの握り
ボールを握る際に、人指し指と中指をボールの縫い目にきちんとかけて投げられるか否かが重要になります。
当然ながら、フォーシームの握りがボールに伸びがあり、一番いい送球が可能になります。
この為、キャッチボールでも必ず縫い目にかけて投げるクセをつけておき、基本的にセカンドベースは見ずに、ピッチャーの頭あたりを目がけて投げます。
もしも、とっさにフォーシームの握りがつくれなかった場合は、ピッチャーの頭上よりも少し程度上のほうに投げます。
この握りは、縫い目にかかっていない為、ボールは伸びずに落ちていいところに行ってくれます。
他にも低めのボールを捕って、体勢が崩れた状態での送球は、ピッチャーの頭上の左上を目がけて投げます。
腕が下がっている為、シュート回転し仮にワンバウンドになっても、内野手がうまく処理してくれれば、アウトになります。
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古田敦也特集
古田敦也の出現により捕手の重要性がクローズアップされ、インサイドワークや統率力でヤクルト黄金時代を築く大きな原動力となりました。
この特集では、古田敦也のキャッチングや、スローイングなどそそれらのHow-toについてご紹介しています。