キャッチングは、ボールを捕る時には「自分からボールを追いに行かない」ことがまず重要で、自然な形で「外側から内側」へ捕りに行くように意識して、極力ミットの芯(ポケット部分の中心)で補球するということも重要で、高い技術が求められます。
今回は、このキャッチングに定評のある細川亨選手と石原慶幸選手のキャッチングについてご紹介します。
細川亨選手
細川亨選手は、かつて野村克也氏から「パ・リーグで一番キャッチャーらしいキャッチャー」と高い評価を受けたインサイドワークとキャッチング能力を持つキャッチャーです。
プロ18年で5度に渡る日本シリーズ出場をし、また、実働17年間で在籍チームが13度Aクラス入りした「Aクラス請負人」で、2020年のシーズンは千葉ロッテマリーンズに所属しています。
キャッチング
細川亨選手は、インサイドワークだけでなく、ボールをキャッチする時に腕だけでなく、膝も柔軟に使いながら捕球することで、ミットがほとんど動かないキャッチングをしています。
その為、捕球時に左肘が下がらずに捕ることで、ミットがボールの勢いに流されることがないキャッチングを可能にしています。
使用しているキャッチャーミット
細川亨選手は、NIKEのツーピースのキャッチャーミットを使用しています。
ツーピースのキャッチャーミットは、その他の選手では読売ジャイアンツの阿部慎之助選手が現役時代に使用していました。
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石原慶幸選手
石原慶幸選手は、2002年のドラフト4位で広島カープに⼊団し、堅実なリードとキャッチングを武器に、2年⽬から116試合に出場し2009年にはWBC⽇本代表に選ばれ世界⼀に貢献しました。
2016年には正捕⼿としてチーム25年ぶりの優勝を⽀え、ベストナインとゴールデングラブ賞の2冠を受賞しています。
キャッチング
常勝西武のキャッチャーだった伊東勤氏から「12球団トップクラス」と評されたほどの高いキャッチング技術を持ち、近鉄などで活躍した藤井彰人氏は「最強の捕手」と評し、「投げる、捕る、止める。ずっと石原が一番うまいと思ってきましたよ」と述べるほど、キャッチングに定評があります。
使用しているキャッチャーミット
石原慶幸選手は、ミズノのやや深めのポケットで、指先の連動を考慮して捕球から送球へ移しやすいことを重視したキャッチャーミットを使用しています。