関節運動とは?

関節運動とは?

腕や足の曲げ伸ばしをしたり、回したりする動作は、関節を中心として行なわれ内転、あるいは外施など、それぞれの動きに呼び方がつけられています。

この関節運動に関連する筋肉と、働きを知っておくと、トレーニングで鍛える筋肉を意識ができ効果的なトレーニングを行うことができます。

今回は、関節運動の種類やその動作についてご紹介します。

関節運動とは?

関節運動には伸威・屈曲・内転・外転・内旋・外旋・回内・回外などあり、肩のようにさまざまな運動ができる関節と、指の関節のように運動が限られる関節があります。

日常のさまざまな動作やスポーツ動作など、ほとんどの動きは、ひとつの関節運動だけでなく、いくつかの関節運動が組み合わさっていおり、トレーニングを行なう場合は、どの関節がどのような運動を行なうとき、どの筋肉が働くかを理解してから行なうとトレーニングも効果的になります。

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関節運動を理解する

関節運動をよく理解することで、アンバランスな関節運動から身についてしまう悪い癖や、野球肘などのスポーツ傷害を予防する上でも非常に重要です。

ひとつの関節運動が不十分でも他の運動で代償できます。

このことは、ある部位をケガしていたり、高齢で、ある動きが不自由になっていたりする場合に、他の関節運動で補える、ということで便利といえますが、本来使うべき関節運動を使わないことになるので問題が出てきます。

たとえば、野球選手で股関節の負傷を他の部位でカバーしてそのままプレーした結果、そのカバーした部位の怪我を誘発してしまう事象です。

とくに成長過程の子供は十分注意したほうがよいですが、このような筋肉と関節運動の関係を理解することを目的とするなら、成長期に筋力トレーニングを行うことも良いことです。

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関節運動の組み合わせ

スポーツ動作のほとんどは、いくつかの関節運動が組み合わさったものです。

投球動作における腕の動きひとつをとっても、それは非常に複雑で、たとえば、肩と肘に限定しても、肘を高く挙げるときは「肩が外載および外施し、肘は屈曲する」という動きになります。

ですが、スポーツでは複雑な動作の分でも、他の動きで代償できることもあり、組み合わせを、短時間のうちに滑らかに、かつ力強く行なわなくてはなりません。

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動作と個性

複雑な動作をまとめ、特定の関節運動の中でスポーツの現場では軸の用語が用いられています。

たとえば、野球のバッティングのスイングにおける中心軸や、ランニングにおける二軸走法、またゴルフのスイングでの回転運動は、いずれも複雑な動作の組み合わせをまとめるための、感覚的な表現としてこれらの用語が使われています。

ボールを投げる動作など、外見上同じ動作を行なう場合でもそれぞれの関節運動には、これらの軸のさまざまな組み合わせ方が可能です。

たとえひとつの関節運動が不十分であっても、他の動きで代替えできることもあり、これがいわゆる「選手の個性」となっていることが多くあります。

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関節運動の注意点

投球動作においては肩の内旋と肘の伸展で、特定の関節運動に過度な負担がかかると、野球肘のスポーツ傷害を引き起こしやすくなります。

障害を起こした場合は、関節運動に分解して考える必要があり中心軸・二軸・回転の軸の動きをイメージすること自体は有効です。

ですが、これらの軸はあくまでも感覚的な表現であることを理解すべきで、スポーツ障害を起こしている場合や、起こすことが十分予想される場合以外では、他者が選手のフォームに、安易に修整を加えたり、自分のイメージを押し付けたりすることは注意するべきです。

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