バッティングが上手くなる10の練習方法

バッティングが上手くなる10の練習方法

バッティングには人それぞれに様々な形やフォームがありますが、基本になるものは1つです。

それは、バットを降り出してからインパクトの瞬間まで最短距離の軌道でバットを振ることです。

今回は、バッティング基本になるフォームの固め方や、実践的で効果的な練習方法について、10つ抜粋してご紹介します。

基本を身に付ける練習方法

スイングの基本を身に付ける素振り

素振りをする選手

素振りはバッティング練習の基本となる方法で、正しいバッティングフォームを固めることが目的となります。

素振りの練習の効果を上げるためには、ただ漫然とバットを振るのではなく、自分でアウトコース低め、インコース高めなど、コース別にきたボールをイメージし、ひと振りひと振りていねいにスイングすることが大切です。

また、間違ったスイングは、悪いクセがついてしまうので、たとえば1セットに20回とスイング数を決め、セット間に休憩を入れ、必ず正しいフォームでスイングできているかどうかを鏡を利用して、チェックするようにします。

フォームを見て、上体がホームベース側に倒れがちな人は、カベの前に立ち、カべと体の間をバットより少し長くとり、素振りをすると悪いクセの修正が可能です。

歩きながらの素振り

足から始動して、「イチ·ニ·サン」のリズムで歩きながら素振りをする練習です。

歩きながら素振りするバッター

バットを両手で持って構え、(右打ちの場合)「イチ」で右足を前に出して左足と交差させ、「ニ」で左足を前に出し(このときにステップをとり、トップの形をつくる)、「サン」でバットを振ります。

リズムが悪いと体のバランスが崩れ、正しくバットを振ることができません。

飛距離が伸びないときや、変化球にうまく対応できないときにこの練習をやってみるとリズムを意識したバッティングが可能になり、その問題の解決のヒントになります。

インパクトの感覚を覚えるタイヤ打ち

タイヤ打ちの練習をする選手

固定したタイヤを力いっぱいたたくことで、インパクトの感覚を身につける練習です。

この練習では、タイヤを打つ時に、強いインパクトができているかを確認しながら行なうことが大切です。

タイヤ打ちでは、腰の回転を効かせずに手打ちになっていると、インパクト時にタイヤに負けてバットがはじき返されてしまうので、いちばん力が入るミートポイントをしっかりとらえることが重要です。

インパクト時の衝撃に負けないよう、特に手首や右腕の使い方をこの練習で覚えましょう。

置きティーバッティング

ティーの上にボールを置いて打つティーバッティングです。

置きティーバッティングの練習をする選手

バットとボールを正面衝突させる感覚を養い、インパクト時の集中力をつけるために、ボールの芯を打つつもりでバットを振ります。

最初はコースをまん中に設定してティーの台を置き、インパクトの感覚がつかめたら、高低やコースなどティー台の位置を変えて打知ます。

また軟式球の代わりにソフトボールを使用する方法もあり、ソフトボールは大きい分、下半身の力を使ってボールの芯をしっかりミートしないと飛距離がでません。

強い打球が打てない人は、この練習で下半身の力をインパクト時に伝える感覚を身につけましょう。

トスバッティング

トスバッティングをする2人組の選手

トスバッティングは、2人組になりパートナーがトスするボールを打つ練習です。

バッターは、斜め前2メートルぐらいのところからボールを投げてもらい、ネットに打ち返します。

トスしてもらうボールは内角、外角、高い球、低い球と投げ分けてもらい、ボールを引っかけるクセがある人は、ネットの距離を少し離して、インコースを打ったらレフト方向に、アウトコースを打ったらライト方向へ実際にバットを放り投げると効果的です。

この練習は、打球の方向ヘバットを放り投げることで、コースに逆らわないフォームを身につけることが目的ですが、投げたバットがまわりにいる人に当たってケガをさせないように、十分注意して行います。

ペッパー

ペッパーは2人組になり、10メートルぐらいの距離から、ゆるいボールを投げてもらい、バッターはボールを投げた相手にワンバウンドで軽く打ち返す練習です。

ペッパーをする2人組の選手

ペッパーの目的は、正確なバットコントロールを体得することと、常にバットの芯でボールをとらえることです。

どこにボールがきてもボールの投げ手へ確実に打ち返すことで、インパクト後の手首の返し方や両腕の使い方、バットの出し方を身につけます。

打つときに注意したいのは、下半身のバランス。上体だけでスイングするとバットコントロールがうまくできません。

この練習で、インパクトの瞬間までボールを見るようにすれば正確にミートできるようになります。

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実践的な練習で試合感を養う練習方法

バッターボックス でピッチャーの生きた球を見る

ピッチャーが投球練習をしているときに、バッターボックスに立たせてもらい、選球限を養います。

バッターボックスに入ったら、試合の時のようにしっかりと構え、ピッチャーの指先からボールが離れ、キャッチャーのミットに収まるまでしっかり見ることが大切です。

その際、ストライク、ボールの判断はもちろん、球の回転や変化球の軌道などもチェックします。

バッターは、ボールを見るだけで、バットは振りませんが、審判にカウントをとってもらうと、ストライクゾーンに慣れることができます。

また、ただただボールを見るだけでなく、試合の状況を想定して、心の中で「これは打つ」「これは見逃す」など、カウント別にどのようなバッティングをするかをイメージしながら行うとより効果的です。

ハーフバッテイング

ハーフバッティングは、通常のスイングに比べて7割から8割ぐらいの力でボールを打つバッティング練習です。

内角球ならレフトへ、外角球ならライトへとボールのコースに逆らわないようにミートすることを心がけるようにします。

ハーフバッティングの練習を行うチーム

スイングの力を落とす理由は、それぞれのコースに対して素直な動きでバットを振るフォームを覚える為です。

この練習では、ボールをよく見て、ボールとバットを正面衝突させられるようなバットコントロールを身につけます。

また、チームの仲間にスイングを見てもらい、トップの形や体重移動、腰の回転など細かい点までひとつひとつチェックしながら打つと、より効果的です。

ノックバットでバッティング

ノックバットで練習をして痛そうなバッター

ノックバットでバッティング練習をする方法です。

目的はバットの真芯でボールをとらえることです。

ノックバットは、芯でしっかりとミートしなければボールが飛ばず、芯を外れるとボールの勢いがバットに吸収されずに手まで伝わり、しびれる感覚を伴う為、芯でボールをとらえたかどうかを体で実感できます。

この練習では、最初は緩い球を投げてもらい、芯でとらえる感覚がつかめたら、徐々に速い球を投げてもらうようにします。

いつもバットのどの部分でボールを打っているのかわからない人は、ぜひ試して欲しい練習方法です。

フリーバッティング

フリーバッティングは、ピッチャーにコースや球種などランダムに投げてもらい、バッターはフルスイングで打ち返す練習です。

さまざまなコース、球種を打ちこなすことで、実戦に近いボールに慣れることができます。

フリーバッティングを行うチーム

この練習では、素振りやティーバッティングなどで体をほぐしてから、打撃練習の仕上げとして行なうのが効果的です。

フリーバッティングでは、1回の打席で40~50球を目安にし、フォーム、インパクトを固めることが目的にスイングをします。

その際、悪いクセをつけないように気をつけながら、ストライクゾーンの球だけを打つようにして、選球眼も同時に養いましょう。

また、ノーアウト2塁、ワンアウト1塁など、状況を設定して打つとより実戦で役立つバッティング練習になります。

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バットコントロールを磨く練習方法

今回ご紹介した10の練習方法意外にも、骨盤を使ったバットコントロールを磨くトレーニングがありますので、これらと掛け合わせてトレーニングを行うとより効果的です。

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