プロ野球で背番号1〜9の歴代選手と系譜

プロ野球で背番号1〜9の歴代選手と系譜

プロ野球の長い歴史の中で、背番号は基本ポジション番号になっていることが多くありますが、各球団での歴史を紐解いていくとその背番号には意味や役割を象徴している部分が垣間見えてきます。

今回は、プロ野球で背番号1〜9までの代表的な選手や、今でも継がれる系譜についてご紹介します。

背番号1

多くの野手がレギュラークラスで、この背番号を付けることは球団からの期待の表れであることは間違いありません。

背番号1を付ける選手の後ろ姿

背番号1はリーダー的な存在の選手が着用し、のちの監督も多い背番号です。

代表的な選手では巨人・王貞治(永久欠番)、中日・高木守道、西武・秋山幸二が後に監督になっています。

ヤクルトでは「ミスタースワローズ」の背番号で若松勉、池山隆寛らが着け、今は山田哲人がこの番号をつけています。

投手での背番号1は近鉄バッファローズの草魂:鈴木啓示が有名です。

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背番号2

遊撃手、捕手、盗塁王が多い背番号ですが、堅守の内野手で巨人・廣岡達朗、中日・荒木雅博らがおり、重複するが俊足選手の系譜で内野手では広島・高橋慶彦、外野手では巨人・松本匡史、ヤクルト・飯田哲也に盗塁王の経験があります。

メジャーリーグでは、1995年にメジャーデビューを果たして以降、20年間に渡りヤンキース、そしてメジャーリーグを牽引してきた「ザ・キャプテン」で有名なデレク・ジーターもこの背番号です。

また、ポジション番号の捕手もこの背番号を付けることが多く、南海・香川伸行、ダイエーの城島健司。

そして、日本ハムや巨人で活躍した小笠原道大は捕手時代につけていたのもこの背番号2です。

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背番号3

背番号3と言えば真っ先に長嶋茂雄の背番号を思い浮かべますが、かのベーブ・ルースの背番号でもあり、巨人では初代三冠王・中島治康、千葉茂、ミスタープロ野球・長嶋茂雄とつなぐ栄光の軌跡がある背番号です。

背番号3を付ける選手の後ろ姿

他には、青バット・大下弘(東急ほか)、阪急の長池徳二、広島の鉄人・衣笠祥雄らで輝きを増し、西武で土井正博、清原和博、中島裕之、浅村栄斗、山川穂高と続く流れもあります。

このように、スタープレーヤーが背負ってきた番号で、「安打製造機」こと榎本喜八、西武時代の清原和博、487二塁打の日本記録を持つ立浪和義、平成唯一の三冠王・松中信彦と各球団の顔とも言える選手が付ける背番号です。

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背番号4

主に二塁の名手と助っ人の背番号です。

阪神・バッキー、阪急のマルカーノ、近鉄のマニエルら助っ人たちが着けることが多かった番号で、2018年までの8年間で255本塁打を放つスラッガーとして活躍しているバレンティン選手がつけているのもこの背番号です。

また、セカンドの番号として西鉄の基満男、近鉄・大石大二郎、広島・正田耕三らも着け、今も二塁の名手に与えられる背番号として定着している番号です。

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背番号5

ポジション番号そのままにサードがよく付ける番号ですが、横浜時代ショートの石井琢朗、セカンドの名手・辻発彦(西武)らも着けました。

と、同時にこの背番号はスラッガーの番号でもあり、巨人移籍以降の清原和博、西武から中日へ移籍しても活躍した和田一浩、近鉄の中村紀洋らがいます。

また、背番号変更の際、3から5の流れもあり、中村、現役ではソフトバンクの松田宣浩が一度3にした後、5に戻した。

これ以外にも有名な選手で言えば、常に話題を呼び、発言や行動に注目されていた新庄剛志がつけていた、阪神とメジャーリーグ時代の背番号としても印象的な背番号です。

背番号6

内野の生え抜きと強打者が多く、ショートでは阪急の大橋穣、中日時代の井端弘和、ヤクルトの宮本慎也ら名手の背中にあった背番号です。

また、巨人では土井正三、篠塚和典が着けるセカンド番号でもある。

背番号6は、強打者の番号でもあり西鉄・中西太、ロッテほかの落合博満がつけていました。

阪神では独自の歩みがあり、景浦将から始まり、藤田平、和田豊、金本知憲らが着けた背番号です。

背番号7

左打ちの好打者が多い背番号で、ポジション番号のレフト、さらに左打ちの多い番号です。

俊足のセンター、阪急・福本豊、巨人・柴田勲も着け、好打者が多く、巨人で吉村禎章、二岡智宏、長野久義。阪神で真弓明信、今岡誠、広島で野村謙二郎、横浜・鈴木尚典らがつけました。

豊田泰光がいたライオンズでは石毛宏典、松井稼頭央、片岡易之の名選手がつけ、2020年から金子侑司が付ける背番号です。

背番号8

ロッテでは代々ミスターロッテの系譜で、8が代名詞だった山内一弘がロッテと移籍先の広島でミスターの系譜をそのままつくり、ロッテが有藤通世、広島の永久欠番で山本浩二がイメージを確立させました。

ほか阪急で松永浩美、ヤクルトで大杉勝男、広沢克己の系譜もあり、巨人では高田繁、原辰徳、仁志敏久と三代続けて新人王となって話題になった背番号です。

現在、巨人では2019年からFAで加入した丸佳浩がこの背番号8を背負い、日本ハムの近藤健介、阪神はメジャー帰りの福留孝介が加入した2013年から背番号8を背負っています。

背番号9

ケガからの復帰、コンバートが多い波乱万丈の番号でもあります。

背番号9を付ける選手の後ろ姿

広島・三村敏之が79年、ヤクルト・杉浦享が87年、巨人・有田修三が88年、さらに03年、右ヒザのケガで棒に振ったダイエーの小久保裕紀が巨人に移籍した04年にカムバック賞を獲得しています。

現在は、外野手での背番号としても定着し、ソフトバンクの柳田悠岐、広島時代の丸佳浩ら球界を代表する選手が付けていることもあり、今後も外野手の背番号としても続く様相を出しています。

それ以外の背番号の歴代選手と系譜

プロ野球でそれ以外の背番号を着けていた歴代の名選手とその系譜についてはこちらの記事でご紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。

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